2021年5月23日日曜日

VTR250 ラジエーター冷却液の交換

 日曜日の午後にVTR250のメンテの続きを行いました。


まずは前回日没間際に行ったキャブ取り付けの確認から。燃料タンクを降ろす前に前回の失敗を踏まえて、メンテスタンドを使ってまっすぐ立てることにしました。前回のタンク落下の際に役に立ったお古のバスマットを両脇に敷いています。気になるタンクの傷ですが、筋傷は深くなく細かめのコンパウンド掛けでほぼ目立たなくなりました。タンク後端のなだらかに下がっていく部分に若干の凹みが出来ていましたが、タンクパッドでも貼れば誤魔化せそうです。




タンクを下ろしてホース類のルーティングを一部やり直しました。前回撮った写真と以前の写真を見比べていて気がついた部分が幾つかあり、サービスマニュアルを読み直して再度確認を行いました。特に燃料系のホースがシリンダーヘッドやエンジン周りに接触しないように適切なルートとクリアランスを取れているかを確認しました。今回タンクからの燃料ホースと負圧ホースの2本を新品交換した際にタンク取り外し時の作業性を考えて若干長めに切ってありますが、燃料供給が滞って不調の元になるかもしれないので、様子を見ながら必要なら短くしていく方向で考えています。

次いで今回はラジエーターの冷却水=ロングライフクーラント(LLC)液の交換を行いました。タンクを下ろさないとキャップにアクセス出来ないので、このタイミングで行いました。ネットではタンクと車体の間に木材を挟んで隙間を作る方法が紹介されており、写真は省きましたが作業の後半で真似させてもらいました。


取り外したラジエーターキャップ。

こちらも入手後今まで一度も変えておらずおよそ14年近く熟成の状態で、さぞかし変色したり錆が出ていたりを想像していたのですが…去年変えたブレーキフルードや先日のキャブ内部と同様に、意外と綺麗で拍子抜けでした。



抜き取ったLLCはまだちゃんと緑色をしていました。リザーブタンク内の液は注射器とシリコンチューブを使って抜きました。LLC抜き取り後にラジエーターキャップ側からホースの水道水で勢い良く洗い流す手順も挟みましたが、錆の粉なども殆ど出てきませんでした。念の為買ってあったホルツのラジエーター洗浄剤も指定の割合で希釈してエンジンを掛けて水道水を循環させる「うがい」の工程に使ってみましたが、ネットで見ていたような汚れの排出は特になし。まだラジエーター内部の洗浄が不完全なのかもしれませんが、今のところはそれほど汚れていなかった様子で一安心です。


新しい冷却液は45%に希釈

デイトナのラジエーターキャップを購入

新旧比較 右が新品

希釈したラジエーター液を注ぎます

交換用のLLCはホンダ純正の原液1L入り缶の半分を使用し、原液500mLを水道水600mLと混合して1.1L分の希釈液としました。この割合で約45%の希釈率となりほど良い塩梅なのと、原液1Lが交換2回分になるのが主な理由です。サービスマニュアルだと全液量は1.16Lの指定ですが、今回の作業では1.1Lでほぼ丁度で足りました。キャップは消耗品で性能が低下すると封圧が下がることで沸点が下がり、それによって冷却水が蒸発し易くなり液の減りにつながるとのことなので、経年劣化を考えて定番のデイトナ製の新品に交換しました。

またこの車体は以前から水温が上がりにくい症状があり、冷却水の流路を切り替える役目のサーミスタの不良が疑われるので、次にキャブを降ろす機会があれば新品に交換しようと思っています。取り敢えず今回は長らく放置していたラジエーター内部の状態確認と冷却液の交換を行えたので良しとします。

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